JR木次線(81.9km)は、中山間地域の重要な地域公共交通として、通学や生活利用など多くの地域住民に利用されているかけがえのない生活路線です。
また、沿線には、日本神話に登場するヤマタノオロチ神話伝説にまつわる地が点在し、豊かな自然景観をはじめ温泉や食の幸など多くの地域資源を合わせ持つ魅力ある路線でもあります。さらには、トロッコ列車「奥出雲おろち号」も運行しており、広域観光資源のひとつにもなっています。
平成28年度には、宍道~木次間の開業100周年を迎え、運営主体であるJR西日本や沿線関係組織や行政機関により「木次線開業100周年記念事業実行委員会」を立ち上げ各種記念事業に取り組み、続く平成29年度は「木次全線開通80周年記念事業実行委員会」により、節目を契機として、木次線の交通対策、沿線の地域活性化、観光振興策等を複合的に取り組んできました。
平成30年度以降については、これらの取り組みを継承する「木次線利活用推進協議会」により、沿線住民と様々な組織が一体となって木次線の利用促進と鉄道資源を活用した地域の活性化を図り、併せて地域の恵まれた観光資源を積極的に活用しながら交流人口を拡大させるなど、一体的で効果的な事業を展開していくこととしています。
①郷土の鉄道を支える~交通対策(利用促進、2次交通整備、路線維持 等)
目標 生活基盤としての路線維持のため、乗って支える利用促進
木次線を存続・維持していくため、次世代を担う子どもたちへの利用促進助成など、乗って支える利用促進を図ります。
<主な事業>
②多様な力の結集~沿線活性化(住民参画、意識啓発、外部人材活用、地域共生 等)
目標 参画と協働の仕組みづくりによる地域活性化
沿線住民や地域づくり団体、駅舎管理団体等による主体的・自主的な地域づくり活動を支援するとともに、各種団体が連携できるきっかけづくり(利用促進会議の開催)を併せて進めることにより、沿線地域のさらなる活力を創出していきます。
<主な事業>
③地域の魅力創出~交流人口の拡大(観光地づくり、産業連携、情報発信 等)
目標 交流人口拡大に向けた新たな取組みの展開
地域・観光資源でもある木次線の魅力を再発見するとともに、新たな価値を見出し、着地型観光のための基盤づくりを進めます。また、観光と地域振興を一体化して進めることにより、効果的な交流人口の拡大を図ります。
<主な事業>
このロゴは、木次線を通じてつながる、様々な交流の輪をイメージして制作したものです